『日本沈没』の世界は永遠に終わらない

小松左京と言えば瞬間に「日本沈没」、
「日本沈没」と聞けば小松左京とすり込まれているわが脳。
スケールの大きな作家でもあり知識人だった。

「世田谷文学館」で開催中の<小松左京展~D計画>を見てきた。
〜D計画と副題がついているように「日本沈没」に関することが中心の展示。
D計画のDとはDisaster(「災害」の意味)。
「日本沈没」の作中で進行するプロジェクト名をさしている。
他に氏の年譜、万博・花博博覧会のプロジェクト関係の紹介もある。

「日本沈没」は1973年に発表され、増刷に次ぐ増刷で大ベストセラーになった。
急ぎ買って読んだ思い出がある。
衝撃的で一気に読んだがこれはあくまで空想小説の世界だと・・。
今も本箱のどこか片隅にあるはずだ。

4枚のプレートの衝突部にある日本列島は地殻変動が絶えず続いている。
綿密な取材調査を通じて、
知り得た実際の事象に想像力を働かせ、
壮大なスケールでえがく作品はSF空想小説にはとどまらないところがあった。

細かい字で綿密に書かれたノート、資料に見入った。
びっしりと几帳面に書かれた原稿は
他の一流作家と同じようにいつもながらスゴイと思う。

空想小説の世界に過ぎないと思っていたことが、
現実化したかのように、
阪神大震災や東日本大震災が発生して驚愕した。
これからもどんな大災害がやってくるかわからない。
小松左京の空想小説は空想の枠にとどまらず、
近未来に起こりえる災害や危機への備えに警鐘を鳴らしている。

突然、思い出が浮かんできた。
長編「日本沈没」に対して、小松左京と星新一と並んでSF作家御三家の1人、
筒井康隆の短編「日本以外全部沈没」が発表されて読んだこと。
読後感はともかく、このときにこんな本!なにしろタイトルが絶妙で笑った。

展示会を見終えるとまた小松左京の本を読みたくなった。
帰り近くの古本屋に寄ったら本棚には『日本沈没』だけ、
別の書店にはなかった。
『日本沈没』が刊行されて46年もたつ。
来年「日本沈没」が初のアニメ化で公開されると聞いた。
地殻変動も含めて『日本沈没』の世界は永遠に終わらない。

撮影は3箇所だけ可能だった(入口、書斎、猫部屋)
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